バス停に並ぶ婆さん爺さんの謎

バス停に並ぶ爺さん婆さんの謎_title バス停
私はつい最近
東京都から神奈川県に引っ越してきた。

家から最寄駅まで
徒歩では20分以上かかるので
駅までの通勤にはバスを使用している。

バス停は家の目の前にあるので
そんなに苦ではない。

そのバス停で先日奇妙な事がおきた。

バス停,停留所,イラスト

その日はいつものように朝早く
出勤のため家を出て小走りでバス停に向かい

次の停車時刻ギリギリで他の乗客の後ろに並んだ。

バス停,停留所,イラスト お年寄り,お爺さん,お婆さん,バスを待っている

しかし停車時刻になっても
バスが来る気配は一向に無い。

実はこのバス停
渋滞が多い大通りから曲がった袋小路にあって

その渋滞にバスも巻き込まれて
停車時刻に間に合わない事が稀にあるのである。


停車時刻を10分過ぎても
バスが来ない
その時に
目の前に並ぶ婆さんが言った。

婆さん「バス来ないから歩こうかのぉ〜」

 

イラスト お年寄り,お婆さん,歩きだす

駅まではかなり距離があるので
おそらく次のバス停まで散歩がてら歩くのだろう。

私は完全に愚策だと思った。


婆さんの脚力では
次のバス停まで歩いている途中にバスが来ると追い抜かれてしまう可能性が高いからだ。

しかし
私の想いなど知らぬ婆さんはゆっくりと歩いて行った。

そんな事を考えていると
今度は目の前に並ぶ爺さんが言った。

爺さん「じゃあワシも歩こうかのぉ〜」

 

イラスト お年寄り,お爺さん,歩きだす

私は完全に愚策だと思った。


爺さんの脚力では
次のバス停まで歩いている途中にバスが来ると追い抜かれてしまう可能性が高いからだ。

しかし
やっぱり私の想いなど知らぬ爺さんはゆっくりと歩いて行った。

それから10分程経ったころ
ようやく停留所にバスが到着した。

バスが来た,イラスト

バスに乗り込みながら私は思った。

先行した婆さん爺さんは
無事、次の停留所に着いただろうか?
時間的には微妙な位だ。

次のバス停に向かう道の途中
私は
注意深く婆さん爺さんを探し続けた。

道.イラスト

見通しが良い道が続いているので
見逃すことはない。

そうしているうちに
バスは次の停留所へ到着した。

バス停,停留所,イラスト

道の途中、
先程の
婆さん爺さんはいなかった。

結局間に合ったのかと
乗り込んでくる客を確認したが
なぜか先程の婆さん爺さんがいない…

まさかさらに次のバス停まで
歩いているのだろうか?

私は完全に愚策だと思った。

婆さん爺さんの脚力では
次のバス停まで歩いている途中にバスが来ると
追い抜かれてしまう可能性が高いからだ。

そんな私の想いなど知らぬバスはすぐに発車した。

次のバス停に向かう途中私は
注意深く婆さん爺さんを探し続けた。

道,イラスト

見通しが良い道が続いているので
見逃すことはない。

そうしているうちに
バスは次の停留所へ到着した。

バス停,停留所,イラスト

道の途中、
先程の婆さん爺さんはいなかった。

結局間に合ったのかと
乗り込んでくる客を確認したが
やはり先程の婆さん爺さんがいない…

絶対におかしい。

このバス路線の乗客は
ほぼ100%駅で降りるので
このバス停にいないという事は

こんな朝っぱらからタクシーでも使ったのか?

タクシーに乗っても大体同じ道を進む事になる。
その線はあり得ないだろう。


そうしているうちに
バスは発車した。

道,イラスト

結局バスが駅に着くまで
婆さん爺さんを注意深く探し続けたが
見つける事は出来なかった。

やはり私が思った通り愚策だった。
そう思いながらバスを降りた私は目を疑った。


イラスト お年寄り,お婆さん,お爺さん,歩いてる

前方20メートル先に
先程の婆さん爺さんがいるではないか。


確実に今乗ってきたバスにはいなかったハズだ。


なにか謎があるに違いないと思った私は
周りを見渡した。



私は気付いてしまった。

最寄駅のロータリーに次々と到着する
様々な路線バスがある事を。

 

止まっているバス,イラスト

おそらく婆さん爺さんは
最初のバス停から歩きで
一つ先のバス停に向かった後

私が乗ったバスよりも
一足先に到着した別路線のバスを使い
先行していたという訳だ。

婆さん爺さん…

散々愚策とか思ってすみませんでした。
愚策は私でした。


年の功とは素晴らしいものである。

私はまた一つ賢くなったのであった。

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